
NOTE
常識改変♡クソマゾ改造へのお手続き。
note……おや。まだ、何も知らない顔をしていますね。
いいでしょう。窓口の前に立つ前に、かんたんな説明をしておきます。

あなたの毎日は、「常識」でできています。
決まった時間に起きて、決まった服を着て、決まった顔で人に会う。
それから——決まった時間に、決まったことをする。人には言えないやつ。
……その一つひとつ、あなたが決めたものですか?
いいえ、渡されたものです。つまり——設定です。
設定には、型があります。古い型と、新しい型。
……今、あなたが使っているのは、ずいぶん古い型です。
昼の顔をして、夜にこっそり息抜きをして、また朝には昼の顔に戻る。……そういう型。
設定は、書き換えられます。
そのための窓口が、ここです。

では、どうぞ。
はい、常識改変の窓口です。
旧設定のお持ち込みですね。……『現実がデフォルト。マゾオナは夜の息抜き』。ああ、それです、それ。よくある、古い型です。

ここの担当です。今日は、私が対応します。
お名前は、結構です。どうせ、本名ではいらっしゃらないでしょうから。
……はい。申請者名は「マゾ」で登録します♡
分類——「ド変態」。備考——「クソマゾ」。
……訂正は、受け付けませんので。

これから、そちらの「常識」を書き換えていきます。
身構えないでください。特別なことはしません。行程どおり、淡々と進めます。
されるがままに、していてください。それだけで、終わります。
失効手続き。事実確認。新設定の登録。動作確認。そして、本番運転テスト。
ひとつだけ、先に説明させてください。
行程が進むにつれて、煽りは段階的に強くなります。規定ですので。
ええ、拒否はできません。そのために、来たんですよね。
……読み終わるころには、戻れなくなります。
でも、怖がらないでください。戻りたくならなくなるので。

では、始めます。
では、失効手続きです。
まず、旧設定の読み上げを。
……『昼の自分が本当』。
……『夜の自分は息抜き』。
……『マゾオナはストレス発散』。
はい。……これが、そちらの旧設定です。
感心します。昼と夜で、ずいぶん上手に顔を使い分けてらっしゃる。
朝の顔。夜の顔。
……ご自分でも、別人だと思っていらっしゃるでしょう。
……ええ。夜の顔のほうが、いい顔です。

ただ、ひとつだけ、指摘させていただきます。
その分別、あなたが決めたものではありません。世間から借りてきた、既製品です。
「昼が本体で、夜は息抜き」。その棚に自分を収めておきなさい、と。……そういう風に、育っただけでしょう。
そうだ、以後の呼称を変更します。
……口頭では、もう——「お前」にします。
ひとつ確認します。
本当に、息抜きでしたか? たまに、適度に。……週に一度、月に一度。そのくらいの頻度で。
……
週に一度で、足りていますか?
……まだ答えなくていいです。それはこれからちゃんと伺いますから。
失効するかどうかは、確認が取れてから。
確認をもって、お前の常識は差し替え。
そして——どちらが「本体」で、どちらが「逸脱」なのか。
……その答え合わせはあとでやります♡

では、次の行程です。
お前の一日を、確認させていただきます♡